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【入院中の転倒転落予防策】どう考えるかは予測される鍵を握れ!!

看護師記事

入院中の事故で最も多く報告されるのは高齢者の転倒転落です。

看護師は入院中の患者さんを危険から守らなくてはいけません。

そのため皆さんの働いている職場でも色んな対策がなされているかと思います。

予測できるなら転倒転落なんていう事故は起こりません。

相手は生きている人間です。

全く動けない患者さんでも転倒するといった事故が起こるくらいなので予測不能な状態でも“もしかしたら”という考えが鍵を握っているということです。

📌患者さんのアセスメントはどうやってするの?

📌予測されることにはどんなことがあるの?

📌転倒転落に対する対策はどうしたらいいの?

上記のように起こしたくなくても起こってしまう転倒転落の予防策について、どうやって予測して対策を考える必要があるのかを現役看護師がお話ししていきます。

なぜ転倒転落は起きるのか?

転倒転落が起きる原因として考えられることは

  • 高齢であり四肢の筋力が低下している
  • 認知症があり単独で行動してしまう
  • 自分は一人で何でもできると考えてしまい行動してしまう
  • 環境が安全に守られていない

入院している患者さんのほとんどが高齢者です。

高齢であると認知症と診断されている方も多いです。

長期入院生活のため筋力は更に低下している状態であると考えられ、筋力の低下から立位や歩行は不安定で転倒のリスクは高くなります。

また、長年一人で何でも身の回りのことを行っていた方であると、自分は一人でできると思い単独で行動して転倒に繋がるケースもあります。

単独で行動してしまう原因になは

  • トイレに行こうとした。
  • 家に帰ろうとした。
  • ティッシュなど身の回りの物を棚やカバンから取り出そうとした。

などです。

患者さんの行動パターンを把握して時間を決めてトイレ誘導したり、身の回りの物を手の届く範囲内に設置するなどすることで単独行動を防ぐケアを行うことが大切です。

1日のうちの夕方は特に不穏症状が出現しやすい時間帯です。

これは認知症患者さん特有の『たそがれ症候群』です。

普段と何か違った行動をしたり、行動が落ち着かなくなったり、不明言動や帰宅願望が出現した際には転倒の危険性が高まりますので注意が必要です。

また、昼夜逆転傾向にあり夜間の不眠から体動や活動が活発になる患者さんも居ます。

昼夜逆転を治すため生活リズムを整えるケアも必要になります。

転倒転落の予防策は

  • 部屋のレイアウトを考える
  • センサー類の使用の検討
  • ベッドの高さや柵の数、ベッド周囲の環境を整える
  • 床マットの使用

部屋のレイアウトに関しては、患者さんの動きはどうなのかを考える必要があります。

上下肢に麻痺はないか、骨折の患部はどちら側か、車椅子の乗り降りはどちらが好ましいかなどです。

車椅子を使用している場合はベッドの乗り降りする側を統一すると患者さんも楽に移動することができます。

柵を利用して安全を守る。

通常ベッド柵は2点となっていますが3点にして片側を塞いでしまう方法です。

時に柵を抜いてしまうことも考えられるため、その危険性が考えられる場合は柵を固定してしまうのも案です。

ここで注意することは、策を乗り越えてしまいそうなくらい動きが良好の場合はベッドからの転落の危険性が高くなるため好ましくありません。

柵を乗り越えないようにしたい、でも片方から統一したいという場合はベッドを壁に付けてしまう方法が良いです。

しかし、その職場で承認されていない場合もありますので承認されている場合のみ活用してください。

行動が速く、部屋に駆け付けた際にはすでに歩行しているという場合もあります。

そういった場合は、チェストやロック式テーブルを活用して手すり替わりに使用すると歩行は安定します。単独で行動しても捕まる部分があるとそれまでの間に駆け付けることはできます。

ベッドの高さは低い方が間違って転落した際に衝撃は少なく済みますので最低の低さにしましょう。

しかし、車椅子への移乗時や立ち上がりの際に負担となり思うように動けないときは高さを調節する必要があります。

ベッド周囲の環境は整えておきましょう。

手元にナースコールを置き、身の回りの物は手の届く範囲に設置する。

ティッシュやテレビのリモコン、眼鏡、飲み物、ごみ箱など。

最近のベッドは電動でリクライニングが可能なものがありますが、このコントローラーは手の届かないところに配置するようにしましょう。

何かわからず使用してベッドが最高に高くなっていたり、自分でコントロールして転落するケースは多々あります。

転倒転落予防策のためのセンサーの種類

転倒転落を予防するためのセンサーを使用することがありますがそのセンサーにも種類は豊富にあります。

センサーの特徴を知り、患者さんの状態に合ったものを選びましょう。

センサーを使用するにあたり、患者さん本人への配慮が必要です。

患者さんの自尊心を傷つけてしまう危険性があります。

主治医の使用許可と家族からの同意も必要となるため勝手に使用しないよう注意しましょう。

紐コール

クリップ式になっていて、患者さんにクリップを装着し起き上がったら機械から栓が抜けてナースコールが作動する仕組みになっています。

クリップを装着する際に患者さんの手の届く位置につけると外されてしまい作動しないというケースがあるため、手の届きにくい位置に装着すること。

フットコール

床に敷くタイプで患者さんがベッドから足を下した際に踏むとナースコールが作動する仕組みになっています。

ずっと端坐位になっている方はコールが鳴りっぱなしという状況になってしまうため設置場所に工夫が必要です。

タッチガード

柵に設置して、患者さんが起き上がる際に柵を握るとナースコールが作動する仕組みになっています。

柵の掴む位置によってタッチガードを設置した場所を握ってくれない場合は違う方法を検討する必要があります。

座コール

椅子の座る部分に設置します。患者さんが立ち上がると音楽で知らせてくれる仕組みになっています。

分厚いクッションを使用していると作動しない場合があります。

サイドコール

ベッドサイドに設置するタイプです。患者さんが端坐位になった際にナースコールが作動する仕組みになっています。

寝ている状態でも足がサイドコールの部分に当たると作動してしまうため、頻回に作動してしまうことがあります。

体動センサー

ベッドのシーツの下に敷くタイプになります。ベッドから患者さんが起き上がった際にナースコールが作動する仕組みになっています。

設置する位置は患者さんの背部辺りにくるように設置しましょう。

人感センサー

人の動きを感知して音楽で知らせてくれる仕組みになっています。

コンビニエンスストアなどの来客を知らせてくれるセンサーと同じ感覚です。

転倒転落予防策のまとめ

入院中の転倒転落は事故の中でも事例は多く聞かれます。

転倒し患者さんがケガをすると看護師の医療安全面で過失に問われる場合もあります。

自分の身も含め、患者さんの安全を守るためにも転倒転落は回避したいものです。

患者さん状態を把握することで危険を予測し未然に防ぐ関わりや行動は重要です。

全ては患者さんを知ることです。

時に予測不可能なケースもありますが、“もしかしたら”という考えを常に持っていることが鍵だと言えるでしょう!!



コメント

  1. […] […]

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