新人看護師さんはそろそろ先輩に見守られながら患者さんのケアや処置を実施している頃かと思います。
初めて自分で行う処置やケアの際に色々と苦戦する場面はありませんか?
- 処置をするのに準備が足りなかった
- 勉強したのにできなかった
- プリセプターに駄目だしされた
ということで看護師に向いていないんじゃないかと落ち込んでいる方もいるでしょう。
✅落ち込んだまま次に不安を抱えながらチャレンジする人
✅次こそはと振り返りをして次にチャレンジする人
様々なタイプに分かれると思いますが、どちらのタイプであってもチャレンジすることは自分を成長させてくれる課題と思っていただけるよう
看護師歴17年の現役看護師が課題を克服する必要性や理由と根拠、解決策についてお話ししていきます。
課題を克服する必要性

何でそこまでして成長しようと課題を克服しなくてはいけないのか?
私たちの相手は患者さんです。
患者さんの命を預っています。
患者さんに安全に安心して看護を提供しなくてはいけません。
その安全に安心してという部分では、看護師がきちんとした教育を受けて正しい方法でケアや処置をしなくてはいけないのです。
看護を提供するために学んだり経験したことは今後も活用できますし、自分への自信と成長に繋がっていくのです。
自分が苦手とする課題を克服することで、患者さんへ良い看護が提供できます。
課題を克服できない理由と根拠

📔下準備の勉強不足
勉強した内容が根拠を理解できていないため、次に何をするのかという手順がわからないためです。
採血(翼状針での場合)を例に挙げると、
① 必要物品を用意して、患者さんに声掛けをする。➡患者さんに不安を与えないための声掛け
② 採血するための血管を見つける。➡先に穿刺する場所を下見することで穿刺時のイメージを持つ
③ テープをカットしてアルコール綿を準備する。➡穿刺してからでは手が塞がっているため先に準備しておく
④ 駆血帯を巻いて、アルコール綿で消毒し採血する。➡消毒しないと感染の原因になる
⑤ 針を抜く前に駆血帯を外す。➡採血完了しているのに駆血したままだと腕がうっ血してしまう危険がある
⑥ 針を抜いてアルコール綿で穿刺部を圧迫する。➡圧迫止血をしないと血液汚染や皮膚変色し、血腫ができる
⑦ 片手で圧迫しながらスピッツに血液を流す。➡スピッツはかくはんすること重要
採血一つでも簡単に上げると手順が7個もあります。その各項目にも根拠があり、項目にも順番があります。
📔勉強したことが実際と異なっていた(イメージの違い)
参考書を読んでなるほど!と思っていても、参考書通りの患者さんは少ないです。
患者さんも生きていますし一人の人です。
体の造りや気持ちはそれぞれ違いますので参考書はあくまでも参考にすぎません。
採血の例では、患者さんの上肢が拘縮していて肘を伸ばせない。動いてしまって落ち着いてできないなど・・・
📔先輩に見られていると緊張する
見られていると、自信のない不安から何か失敗をしたらどうしよう、できないと思われたらどうしようという感情から緊張に繋がります。
課題を克服する解決策

課題を克服するための解決策は、何度も実施して体に覚えさせること!!しかありません。
看護師の仕事で失敗は患者さんの命に関わる危険性がありますが、安全に行えるようにプリセプターが付いています。
ですので、安心して行って大丈夫です。
プリセプターも何か危険がある際はストップをかけたり、アドバイスをくれているはずです。
自転車の例で考えてみると、
子供が初めて自転車に乗る練習をするとします。
初めから上手に乗ることはできないので、何度も転びながら自転車に乗ろうとしますね。
何度も失敗を重ねていくうちに、乗るコツが見についてきます。
そこで親は危険がないか見守りをします。これがプリセプターの役割になります。
まとめ
何かを行う際には誰もが不安です。
でも、何事もできないままにしておくといつまでもできないままです。
できないことを放置してしまうと、次もまたできないのです。
なので何でも経験して一つでも多くできることを増やすことで自信につながっていきます。
挫折しそうになってしまうこともあると思いますが、諦めずに一緒に看護師頑張りましょう!!
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