
新人看護師の時は何か勉強をしなくちゃいけないという焦りがありますよね。
私も看護師として就職が決まったときに、参考書を買いあさりました。
しかし、何を勉強していいかわからない、勉強ってどうやったらいいの?という疑問が先に出てしまい効率のいい勉強はできませんでした。勉強をしたとしても参考書をただ書き写したりという状況。
更には参考書を買って満足!という給料を散財する結果に。
今となっては最低限の勉強としては、検査値を覚えて内服などの治療している薬を覚えることが最優先!!という考えになりました。
そこで、看護師歴17年、プリセプター歴5年の現役看護師の私が
新人看護師として最低限の勉強をお話ししていきます。
自分にとっての勉強に何が必要か知る
基礎的なことは看護学校で学んでいますね。
学校で学んだことは、現場では活用されることは少ないです。
なので、自分が何科に配属されたのかが重要です。
専門分野によって勉強する内容は異なります。
消化器科、心臓、脳外科、整形、呼吸器科・・・など、他種によって分かれています。
また、専門的な勉強が必要なのか看護師としての専門的技術を勉強したいのかでも分かれます。
共通する最低限の勉強内容
先ほど専門分野に分かれて勉強するというお話をしましたが、共通して必要な勉強内容があります。
- 検査値
- バイタルサイン
- 内服や点滴などの薬について
- 基礎疾患(高血圧、糖尿病、認知症、便秘、癌、心疾患、緑内障など)

≪検査値≫
正常な値(データー)を知っていると、異常値に気づき病気と結びつけることができます。
<例> 炎症が起きていると、CRPと白血球の値が上がる。
複雑に考えずに何が高いと体にどんな影響が出るのかという点を押さえておくと覚えやすいです。
≪バイタルサイン≫
バイタルサインとは、血圧、体温、脈拍、呼吸回数、酸素飽和濃度などの値のことです。
これも正常値がわかると異常なのかを早期に判断することが可能です。
バイタルサインは看護師が測定するため、測定した際にすぐに異常に気付けるようにしましょう。
≪内服や点滴などの薬について≫
入院している患者さんで内服薬がない患者さんは少ないです。
次に出てくる基礎疾患を持っている患者さんは、必ず内服薬があります。
<例> 降圧薬を内服している➡基礎疾患に高血圧がある
なんでこの患者さんはこの薬を飲んでいるんだろう?
この薬を飲むとどうなるんだろう?
上記のように“なんで?”と常に疑問を持つようにすると今後勉強がしやすいです。

≪基礎疾患(高血圧、糖尿病、認知症、便秘、癌、心疾患、緑内障など)≫
高血圧、糖尿病、認知症、便秘、癌、心疾患、緑内障を持っている患者さんが多いため、これらを勉強しておくと後々繋がげて参考になることがあります。
基礎疾患が原因で現在病気になっているということもあるため、重要な内容になります。
共通する勉強以外のことは後から
本当にこれだけでいいの?
現場で怒られない?
と不安になるかと思いますが、新人看護師はまずは現場に慣れることです。
仕事も初日から患者さんを受け持って全て看護業務をするわけではありません。
プリセプターに付いて、看護業務を覚えていく流れになっていますので、
その流れの中でわからないことや疑問に思ったことを持ち帰って勉強するというスタイルが負担にならずに無理なく無駄がありません。
無駄のない参考書選び
最近ではスマートフォンで検索すると何でも出てきます。
しかし、情報が豊富すぎて何が正しいのか判断できないということがあります。
参考書も多数あるため、あれもこれも買ってしまうことがあります。
私も脳外科に配属になり、5冊ほど一気に買って混乱した経験があります。
参考書を購入検討しているのであれば
🖕自分の目で参考書の内容を見てみる
🖕先輩看護師におススメを聞いてみる
基本的に持っておいたほうがいいのは
📔検査値について
📔治療薬について
まとめ
✅今の自分に何の勉強が必要なのかを知る
✅基礎疾患を勉強する
✅本格的に勉強するのは後からでも遅くない
✅参考書は厳選したものを購入する
✅検査値と治療薬に関する参考書は必須
私も新人の頃は参考書を開いても、何の意味も理解できませんでした。
逆にこれを理解していないと仕事はできないのか?と焦りや不安を感じましたが何とか乗り越えてきました。
参考書は何かわからないときに調べる辞書のような感覚でいいです。
その人それぞれの勉強方法があるため、悪戦苦闘しながら無理のない効率的な勉強ができればと思います。