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【下剤の選択方法】便秘の高齢患者さんに的確なケアできていますか?

看護師のお勉強

看護師の仕事の中で患者さんの排便コントロールというケアがあります。

高齢者は便秘になりやすく、思うように排泄ができなかったり、訴えることができないといったことがあります

また、便秘により他の症状が出現し身体に影響を及ぼすケースもあります。

そのため、排便コントロールは重要なケアになります。

📌便秘がよくないことは解っているが、どうやってコントロールしたらいい?

📌下剤にも色々種類があるがどれも一緒なの?

このよう悩みを普段、病棟で看護師として患者さんのケアをしている現役看護師の私がお話してきます

高齢者が便秘になりやすい理由

  • 大腸の動きが弱くなる(弛緩性)
  • 食事・水分の摂取量の低下
  • 腹筋力の低下
  • 内服している薬の副作用

便秘に関連した症状の出現

  • 嘔気・嘔吐
  • 腹部膨満
  • 食欲低下
  • イライラやソワソワした落ち着きない行動

排便コントロールの方法

✅患者さんが便秘の状態であったり、排便コントロールをする際に排便状況を把握する必要があります。

✅普段から便秘傾向になっている状態であれば、どう対処するかアセスメントしケアしていくことが重要です。

✅現在内服している薬の中に下剤はあるか

✅何日も出ていなくて、早急に対処する必要があるか

✅医師の指示で便秘時の指示はあるか。その種類は何か。

✅看護師は基本、ケアをすることしかできないため医師の指示のもとに処置をしなくてはいけません
しかし、選択できる状況があるのならば下剤の種類の作用を理解して、患者さんにとってよいものを選ぶ必要性があります。また、患者さんの状態にあったものを検討できないか医師へ相談することも重要な役割です。

下剤の種類

📌下剤は大きく三つに分けられます。

機械的下剤
4つに分かれます

1、塩類下剤
体内の水分を腸管内に移行させて腸管内容が軟化増大して、その刺激で便通促進効果を出す
習慣性が少なく、長期間の投与も可能
大量の水分とともに服用することで効果的にないる。
💊主な薬品名;酸化マグネシウム

2、膨張性下剤
多量の水分を含むと膨張し、排泄物のかさましをする
弛緩性便秘に有効。
高齢者、痔疾患患者にも使用可能。
最大効果は2~3日連用後に出現する。
💊主な薬品名;バルコーゼ、カンテン

3、浸潤性下剤(軟化剤)
界面活性剤で、便の表面張力を低下させ、便を軟化膨張させて排便を容易にする
💊主な薬品名;ビーマスS

4、糖類下剤
X線造影剤(バリウム)による便秘の予防に使用される。
💊主な薬品名;D-ソルビトール、ラクツロース

刺激性下剤
2つに分かれます

1、小腸刺激性下剤
現在はほとんど使用されていない。
ヒマシ油

2、大腸刺激性下剤
小腸より吸収されて血行性に、または直接大腸を刺激する
💊主な薬品名;
センナ、アローゼン、ピムロ、プルゼニド、センノサイド、ラキソベロン、ヨーピス、ピコスルファート

自律神経作用薬
弛緩性の便秘に対して、副交感神経刺激薬としてパンテチン、ネオスチグミン
痙攣性便秘に対して、副交感神経遮断薬としてトランコロン、チアトン

浣腸剤
湿潤、粘滑剤として使用。
💊主な薬品名;グリセリン

坐剤
腸内で炭酸ガスを発生し蠕動運動を亢進することで排便を促進する
💊主な薬品名;新レシカルボン

下剤の内服方法

✅量
医師の指示通り

✅飲む時間
下剤の効果が出るのは、服用後8~10時間であるため寝る前に飲むことが多い
しかし、効果はその人それぞれ異なるため決まっていません。

✅飲み方
下剤を飲む際はコップ1杯の水で飲む
液体の下剤に関しては、コップの水の中に入れて飲む。

下剤服用時の注意点

下剤の与薬時に注意が必要なときがあり、禁忌とされている場合がある。

急性腹症

器質的便秘

腸狭窄や閉塞

急性虫垂炎

など

下剤服用以外の便秘解消法

✅食事療法
食物繊維の摂取(穀物、野菜、海藻、きのこ、豆腐など)
刺激物は避ける。
水分は十分に摂る

✅適度な運動
毎日30分以上の歩行運動(入院中は歩行運動は困難な場合は、なるべく離床時間を増やす)

✅腹部のマッサージ
へそを中心に『の』の字にゆっくり優しくマッサージする。

✅温罨法
腹部を温めることで腸管の運動を高める効果があります。

✅腹式呼吸
自律神経を調節し、副交感神経を優位にする。
横隔膜を上下させるため、腹圧の変化で便秘を改善する効果がある。
腹式呼吸の方法➡お腹を膨らますイメージで鼻からゆっくりと息を吸い、口から息を出す。

まとめ

📌高齢者は便秘になりやすいため、看護師が排便状況を把握する必要があります

📌高齢者の排便コントロールをする際には下剤の用途を理解し、その患者さんに合った対処法を選択することも必要です。

また、下剤を内服することに頼るのではなく、食事や運動などの自然の作用を利用してコントロールできるようケアしていきましょう

📌高齢者は便秘やすっきり感が得られないと、何度もトイレへ通うことがあります。

そのため、ふらついて転倒することへも繋がるため、看護師が排便コントロールすることで患者さんの安全を守ることになるのです


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