看護師が患者さんを観察する上で5感を働かせて看護ケアを行います。
5感は誰でも備わっているものでありますが、看護師の第6感は知識と経験がないと見につきません。
看護師の第6感とは、看護師のアセスメント力または看護師の感ということになります。
ここでは、新人看護師が感性を磨くことでどのように役立つかをお話ししていきます。
第5感とは
- 視覚
- 嗅覚
- 聴覚
- 感覚
- 味覚
看護師が患者さんの観察を行うときは目で見て耳で音を確認し、触れて肌で感じ、鼻で臭いで異常がないか観察します。味覚は、あまり活用しませんが・・・😑
観察することはできますが、正常か異常かの判断ができないと観察している意味がないので異常なときはどんなものなのかを勉強する必要があります。
≪例え≫ 視覚➡患者さんの顔色や表情を見る。排泄物・浸出液の色や混濁がないかなど。
聴覚➡呼吸状態、肺の副雑音や腸の蠕動運動などを音で観察する。
触覚➡肌に触れて熱い冷たい、硬い柔いなど感覚で表現します。
嗅覚➡排泄物・浸出液の臭いが酸臭、甘いなど。
第6感とは
一般に第6感とは、5感以外のもので5感を超えるものとされおり、
理屈では説明しがたい、鈍くものごとの本質をつかむ心の働きのことです。
看護師の場合の第6感とは・・・
5感をフルに活用して患者さんを観察します。
そこで特に異常が見られなくても、看護師の経験上でこのままの状態が続くと悪化する、症状が進行するなどの予測が見えてきます。
≪例え≫ 食事中にむせ込みが見られる患者さんがいたとします。
このままむせ込みが続くと、発熱・痰が多くなる・呼吸困難などの症状が出現する可能性があります。
このように看護師は患者さんの全体像を把握し、アセスメントする必要があります。
そこまでアセスメントができると、症状を悪化させないための予防策を考えることができます。
上記の患者さんの場合の予防策は、
- 食事内容を検討する
- 嚥下機能が低下していないかの検査の依頼を医師に相談する
- 食事中の姿勢は問題ないか
- 食事の際のスプーンの大きさや速度に問題はないか
まとめ
看護師は5感をフルに活用し、第6感へと繋げることが大切です。
患者さんを観察する際に看護師の5感や6感は重要な手掛かりになるため、看護師の観察次第で患者さんの症状を早期発見し、早期治療にも繋がるということになります。
看護師として第6感を磨くためには経験が必要です。
新人看護師さんはまだ経験は浅いと思いますが、多く色んなことにチャレンジすることで第6感は磨かれていきますので、長い目で頑張ってみてください。